香港でカミロボ その1
2016年1月22日
 

Kami-Robo香港インターナショナルライセンスショー出展のため、
1月10日から14日まで香港に行きました。

ライセンスショーとは
キャラクター著作権の見本市のことで、
様々な国のキャラクターが一堂に集まる
賑やかなイベントです。

僕は、昨年のラスベガスの時と同じく、
Kami-Robo開催中の3日間、バタフライ・ストロークのブースで
カミロボの作者として制作の実演をしながら
通訳を介してカミロボの特徴や
表現の可能性についての説明をしました。

   ★     ★     ★

香港インターナショナルライセンスショーの来場者は
香港以外にもアジア系のいろんな国から
来られているような印象でしたね。

会場の香港コンベンション&エキシビジョンセンターでは
同時に大規模な玩具ショーなども開催されていたので、
Kami-Robo連日ものすごい人混みでした。

様々な人が行き交う中では
パッと見の印象、どこの国の人か分からない場合も多く、
こちらが「ニーハオ」と声をかけたら
「あ、こんにちは…笑」と返されて
「あ、日本の方でしたか…笑」と
妙に恥ずかしい感じになってしまったり、
逆に僕は韓国語や英語で
話しかけられる場面もあったりで、
もうそのあたりは本当にごちゃ混ぜでしたね。

まぁ全体的にそんな感じのアジアンカオス状態なので、
通訳も、場合によっては
「英語・中国語・韓国語」が話せる人と
「中国語・日本語」が話せる人の
2人を挟んでの会話になる場面があったり、
そんな要領を得ない伝言ゲーム状態を
「韓国語・日本語」の話せる人が救ってくれたり…など、
自分の目の前を様々な言語が激しく飛び交ったりするのだけど(笑)
そのあたりもアジア独特のパワーを感じましたね。

あと、滞在中になんとなく自覚したのは、
もしかしたら、僕の髪型やメガネや服装などのまとめ方は
日本よりも香港や韓国のセンスに
近いのかもしれないなぁ、ということ。

実際、僕と同じような記号の人と
すれ違う場面も何度かあったしね。

(でもその人に「ニーハオ」って声をかけたら
 「こんにちは」って返されるかもしれないけれど…。)

   ★     ★     ★

Kami-Robo僕自身、香港に行くのは今回で4回目なのですが、
今回初めて街並や食べ物を
比較的ゆっくりと楽しむことができました。

今までは仕事だけでトンボ帰りするパターンだったり、
中国の深圳(しんせん)に行くための中継点として
立ち寄っただけだったりで、
香港の印象って自分の中に残ってなかったんですよね。

今回、街を歩いてみて感じたのは
ビルとビルの「隙間」のカッコ良さです。

Kami-Robo「おぉー… ブレードランナーだねぇ…!」って。

ビルの隙間に見えるゴチャゴチャの排気口や
配線や室外機がむき出しのサイバーパンクな状態に
まずはベタに興奮しましたね。

遠くから見た感じは、整然とした巨大なビル群による
「100万ドルの夜景」で、
近寄ってみると、大量の極彩色のネオン看板と
モノトーンの「配管ゴッチャリ」のコントラスト…。

よし、会期中に作るカミロボは
このあたりのカッコ良さをデザイン化していこうか、と
滞在初日になんとなくイメージを膨らませたりする。

   ★     ★     ★

食事もいろいろとおいしいものを頂きました。

中でも印象深かったのはデザートですね。

何を食べても全体的に甘さ控え目で
どれもメチャメチャ好みの味でした。

通訳の人に聞いたのですが、
例えば杏仁豆腐とか胡麻だんごなんかも
中国では元々甘さがかなり控え目だそうで、
日本で食べると少し甘過ぎるのだそうです。

それは知らなかったな。

なんとなく本場のほうが
濃厚に甘ったるいのかな、なんて
勝手にイメージしてました…。

いやぁしかし、本当にスイーツにハズレなし!

Kami-Robo中でも見た目に一番インパクトがあったのが
右の写真の黄色い丸いヤツ。

これは「かぼちゃの胡麻だんご」です。

揚げ饅頭の一種ですね。

中はゴムボールのように空洞になっていて、
注文するとおばちゃんが目の前で
揚げたてをハサミで半分に切ってくれるシステムでした。

で、半分に切られて「2つのお椀」みたいな形になったヤツを
両手に持ってほおばるワケです。

断面の厚みは1センチくらいで、
なんとも言えない弾力と控え目な甘さがたまらん…。

これメッチャうまかったなぁ。

改めてこうやって写真で見ると
ドラゴンボールって感じだな。

(つづく)

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