今年も瓦の季節
2015年10月9日
 

今年も「JAGDA Kawara Exhibition」の季節がやってきました。

いやぁ、1年経つのは早いなぁ…

瓦の展覧会は例年同じ日程で組まれているので、
毎回参加していると「あぁ今年もまたこの時期が来たか」と
思うようになっている今日この頃。

こうなってくるともう自分の中では季節の風物詩だな。

Kami-Robo   ★     ★     ★

毎年、原稿を書く段階では
焼成前の画像だけを紹介していましたが、
例えば昨年や一昨年は
最終的にこんな感じで焼き上がって
こんな感じで展示していました。

(画像は全てクリックで拡大できます)

Kami-Robo画像ではちょっと分かりにくいかもしれませんが、
展示は毎年、水路の中で小川のせせらぎに
ポッカリと浮かぶような状態で飾られています。

流れてきた葉っぱが偶然くっついたりしているのは
ナイス侘び寂びだねぇ。

   ★     ★     ★

さて、そんな恒例のカミロボ瓦ですが、
今年のネタは「ラス&べガス」の「ラス」をモチーフとしました。

「ラス」は、6月のラスベガス・ライセンシングエキスポでの
制作実演の時に作ったカミロボです。

Kami-Robo(詳しくはマドロネック172〜174
「ラスベガスでカミロボ その1〜3」を是非)

ラスの模様は、ずいぶん前にニューヨークで見た
有刺鉄線の形状をモチーフとしています。

ニューヨークで見た有刺鉄線は
日本のものとは形が違っていて、
きしめんのような平面の板に
カギ型のツメがバーッと並んでいてカッコ良かったのです。

制作実演の時は、何を作ろうか決まってない状況で
ペンを持って模様をフワフワ描いていたら
なんとなくその形を思い出して
全体のデザインが完成した、という感じでした。

でもなんでラスベガスのネタ元がニューヨークなんだ?って
疑問が残るかと思いますが…

これ、今まで自分でもハッキリと説明できなかったのですが、
こうやって文章を書いていて思い出しましたよ。

ラスベガスに「ニューヨークニューヨーク」ってド派手なホテルがあって、
そこにドーンと立っている自由の女神を滞在初日に見て、
翌日もそのイメージが頭の中に強く残っていたんでしょうね。

それでニューヨークとラスベガスのイメージが
無意識に脳内で一体化されたようです。

…って改めて書くと、
我が脳ミソのテキトーさ加減がバレてしまうねぇ…。

   ★     ★     ★

モチーフを決めたら、ザザッ!とスケッチして
造形の方向性を確認し、
土台の上にドスン!と瓦粘土を広げていよいよ制作開始です。

瓦粘土の水分は、抜けないように防御していても
ジワジワと抜けていって
Kami-Robo毎日少しずつ硬くなっていくので、
ここからの数日間はグッと集中して
作業を進めることになります。

この緊張感がツラいといえばツラいのだけど、
これはこれで嫌いじゃないんだよな…。

今回も昨年同様、カミロボのデザインを
そのまま再現するのではなく、
Kami-Roboデザインの要素を再構築する方法で作りました。

瓦造形の時は、このやり方が
自分には合ってるみたいですね。

そうする事で、半立体のレリーフになった時の
造形的な旨味を最大限生かす、と言うか、
瓦だったら瓦に適したデザインに
積極的に再構築していくのが良いみたいです。
Kami-Robo僕の場合は。

…というワケで完成したのが右の画像です。

今年は、造形した時期に
けっこう雨が続いていたので、
瓦粘土の乾燥も適度に遅くて作りやすかったですね。

   ★     ★     ★

瓦作品を展示する展覧会
「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH2015
JAGDA Kawara Exhibition 2015 東京ミッドタウン展」は

10月16日(金)〜11月3日(火・祝)まで、
東京ミッドタウン・ガーデン 遊歩道水路にて開催されます。

是非お越し下さいませ!

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