マドロネック図鑑
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もぐら号の話
 

今回は、僕が子供の頃に遊んでいた
オモチャの話を書かせて頂きます。

<ヤスイ家のオモチャ箱にも訪れた
  ” 時代の流れ ” という名の天変地異…。
 しかし、彼らは「もぐら号」という名の
 タイムマシーンに乗って
 現代に生き延びたのであった…。>

…というわけで、もぐら号の話です。

   ★     ★     ★

子供の頃、おもちゃ箱の一つとして
小さな木箱を持っていました。

今見ると、ほとんど崩壊寸前のボロボロの木箱。

当時僕は、この木箱を「もぐら号」と名付け、
自分のお気に入りたちが搭乗する戦艦に見立てて
遊んでいたのでした。

現在このもぐら号は、
奇跡的に生き残った当時の乗組員たちと共に
我が家の本棚で平和な日々を送っています。
(さすがにもう怪獣たちと戦わなくても良いし…)

いやぁしかし、改めて見てみると
木箱の古さに驚いてしまう。

自分の年齢は自覚しているものの、さすがに
「オレってこんなに古かったっけ…?」
と若干引いてしまうほどの古さだ。

この木箱、もともとはミカンが入っていた箱で、
箱の横にはかわいい文字で「紀州」と書かれています。

ウチのオカンの話によると、
おばあちゃんがそのミカン箱を洋品店の包装紙で
キレイにラッピング(?)してくれたらしいのですが
(確かに、全面レトロな包装紙が貼られている)
う〜ん、さすがにそんなエピソードまでは
覚えていない…

ちなみに、もぐら号の乗組員たちが
テレビで放送されていた年代は、
自分の年齢に照らし合わせると
1歳から5歳くらいまで、という事になるようです。

ちょうど第2次特撮ブーム(変身ブーム)から
ロボットアニメブームの頃。

当時はウチにもそれなりの量の
オモチャがあったと記憶しているのですが、
その中でも何かの偶然で
たまたま「もぐら号」という名の方舟に乗って
現代まで生き延びた彼らには特別な縁を感じます。

超合金マジンガーZの右腕は
第4期のパンチが強引に付けられているし
(右のパンチを無くした僕に、
 予備を持っていた友達が分けてくれた)

ソフビ人形のキカイダーの足の裏には
マジックで「ともひろ」と書かれているし
(トイストーリーに例えると
 僕にとってのウッディみたいなものだ)

自分の思い出と共にあるオモチャというのは
誰にとっても特別なものなのだろうなぁ、と、
今回もぐら号の写真を撮りながら改めて思ったのでした。

雑誌「Quanto」2008年6月号掲載

 
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