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「バックステージ」一覧
121 「ショーウインドウのプラモデル」
120 「フィギュア脳で見る信楽焼のタヌキ」
119 「タイのミニチュア雑貨」
118 「あんかけスパゲティに学ぶ」
117 「人造人間の弱点」
116 「名古屋でカミロボ」
115 「シメサバと人間インターネット」
114 「ありがとうございました」
113 今週末のビックバン
112 カミロボ紙フィギュアの発売
111 寅年の大阪はやっぱりタイガーで
110 09から10へ
109 たまにはロボの話をダダ漏れに垂れ流してみる
108 怪しげなもの
107 空想の鉄人
106 ウルトラの話
105 逆柱いみりさんとのコラボ
104 ムエタイを観る
103 三沢光晴選手との対談を公開させていただくにあたって
102 河合塾でカミロボ
101 瓦でカミロボ
100 メキシコプロレスの写真集
99 ダンボールとの長い付き合い
98 ヤッターマン ペーパークラフト
97 サイトではこんな事やってます。
96 カミロボ シンガポール遠征
95 東京(京都展からshop btf展の流れで思う事)
94 展覧会を振り返って
93 展覧会のお知らせ
92 展覧会への道 9
91 展覧会への道 8
90 展覧会への道 7
89 展覧会への道 6
88 展覧会への道 5
87 展覧会への道 4
86 展覧会への道 3
85 展覧会への道 2
84 展覧会への道 1
83 アイアンマン×カミロボ
82 小さなガラクタ
81 昭和の社員旅行
80 ザリガニの話
79 '08夏のカミロボ 米国3番勝負
78 観客
77 上半期に行った展覧会いろいろ
76 もぐら号の話
75 最新のマスク
74 MoMA(ニューヨーク近代美術館)でのフィギュア発売
73 京都国際マンガミュージアムでの思い出
72 写真を撮ること
71 春の出来事
70 リングを作った話
69 タイムトロン展
68 ガチ☆ボーイの話
67 餅をつく
66 K-1 Dynamite!!の話
65 照明を作る
64 08年賀状
63 年末とか、年始の話
62 おせちのカタログ
61 秋のひこうき
60 ナツコとケイコ、そして夕子
59 サーフェイサー
58 紙モノいろいろ
57 ROBO☆ROCK × Kami-Robo
56 カミロボと布
55 イラネナ ホシナくん
54 黄金
53 久しぶりのプラモデル
52 再生紙作りの話
51 甲子園
50 サンディエゴの思い出
49 夏のカミロボ
48 ロボダッチの話
47 日々の仕事
46 カップ焼きそばの話
45 ロッキーの話
44 花見とガンダム
43 デジカメの話
42 カミロボエキスポ in こむこむ
41 ミス・スピーカー
40 最近読んだ本
39 みんなのカミロボ
38 びわ湖タワーのロボット
37 トカゲロンの話
36 紙相撲の話
35 マスクの話
34 ブルーキラーマスクの制作
33 居酒屋ブルーキラー計画その3 イメージ予告篇の撮影
32 クイックモデル改造
31 切り絵を見せてもらった事
30 ペーパークラフトの話
29 いろんなカミロボ 2
28 いろんなカミロボ
27 居酒屋ブルーキラー計画 2
26 イメージで補う 2
25 カミロボ ウェブファイト!
24 ミスターマイク
23 ロンドン、ICAでの展覧会
22 魔王カラー
21 アルミロボ
20 居酒屋ブルーキラー計画
19 紙ロボットのキット化
18 黄色いロボ
17 マスクを作ったこと 2
16 イメージで補う
15 3体のロボによる新たな展開
14 フィギュアを作ったこと
13 マスクを作ったこと
12 近況
11 京都造形芸術大学「混沌から躍り出る星たち2005」展 コメントより全文掲載
10 バードマン巨大化計画
09 外敵軍団の乱入
08 革とビニールレザー
07 ブラッド・リー入院
06 命が宿っているとしか思えない瞬間
05 デスマッチ団体「デスリングス」ビッグマッチ
04 団体崩壊の日
03 チャンピオンベルト
02 カミロボ病院
01 カミロボプロレス界のケッフェイ
散歩の途中、たまたま通りかかった
模型屋さんのショーウインドウに目が釘付けになった。
そこには30年くらい前のプラモデルの完成品ばかりが
ゴッチャリと展示されていて、
ショーウインドウの空気ごと今の時代まで
真空パックで保存されたような気配を漂わせていた。
…空気ごと真空パック、って言葉は
メチャクチャな言葉だけど、
実際そのショーウインドウの中に詰まっている空気は
あの時代の気分のまま保存されているかのようで、
一瞬僕は今自分がどこに立っているのか
分からなくなるような感覚に襲われた。
★ ★ ★
小学生の頃、地元の商店街に洒落た感じの写真館があった。
空前のガンダムブームが僕の住む田舎町にも押し寄せてきた頃、
その写真館の小さなショーウインドウに
センスよく作られたガンダムのプラモデルが飾られるようになった。
プラモデルは、たまに新作に取り替えられる事があって、
僕はそこを通るのが楽しみになっていった。
ショーウインドウという区切られた空間に世界観を構築し
外側に発信する事が、子供心にとても魅力的に感じられたのだと思う。
★ ★ ★
僕の頭の中には空想の模型屋さんが一軒存在していて、
僕は今でもたまに、その模型屋さんに入る夢を見ることがある。
木造で薄暗いその模型屋さんには
怪しげで魅力的な模型ばかりが売られていて、
うわ、スゲー!と興奮したところで目が覚める、というのが
いつものパターンになっている。
その模型屋さんに売っている模型がどんな物なのか、
起きてから思い出せる事は一度もないのだけど、
あの模型屋さんには一体何が売っているのだろうか。
僕が欲しい物は一体なんなのだろうか…。
★ ★ ★
10年くらい前、お気に入りの小さな模型屋さんが閉店した。
おばあちゃんが一人で経営していたその模型屋さんが
ひっそりと閉店したのは、
買った模型の箱に「これサービスね」と
瓶入りの接着剤を入れてくれた直後だった。
その店の看板には「作る楽しさ、動く喜び」と書かれていたのだけど、
それって、なんか良い言葉だなぁ…と、
今でもそこを通るたびにしみじみと思い出す。
実際の看板は撤去されてなくなってしまっているけど、
もしかしたら、僕の空想の模型屋さんの看板には
今もその言葉が書かれているかもしれない、と思う。
小さなショーウインドウの上あたりに。
雑誌「Quanto」2010年7月号掲載
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