香港インターナショナルライセンスショー出展のため、
1月10日から14日まで香港に行きました。
ライセンスショーとは
キャラクター著作権の見本市のことで、
様々な国のキャラクターが一堂に集まる
賑やかなイベントです。
僕は、昨年のラスベガスの時と同じく、
開催中の3日間、バタフライ・ストロークのブースで
カミロボの作者として制作の実演をしながら
通訳を介してカミロボの特徴や
表現の可能性についての説明をしました。
★ ★ ★
香港インターナショナルライセンスショーの来場者は
香港以外にもアジア系のいろんな国から
来られているような印象でしたね。
会場の香港コンベンション&エキシビジョンセンターでは
同時に大規模な玩具ショーなども開催されていたので、
連日ものすごい人混みでした。
様々な人が行き交う中では
パッと見の印象、どこの国の人か分からない場合も多く、
こちらが「ニーハオ」と声をかけたら
「あ、こんにちは…笑」と返されて
「あ、日本の方でしたか…笑」と
妙に恥ずかしい感じになってしまったり、
逆に僕は韓国語や英語で
話しかけられる場面もあったりで、
もうそのあたりは本当にごちゃ混ぜでしたね。
まぁ全体的にそんな感じのアジアンカオス状態なので、
通訳も、場合によっては
「英語・中国語・韓国語」が話せる人と
「中国語・日本語」が話せる人の
2人を挟んでの会話になる場面があったり、
そんな要領を得ない伝言ゲーム状態を
「韓国語・日本語」の話せる人が救ってくれたり…など、
自分の目の前を様々な言語が激しく飛び交ったりするのだけど(笑)
そのあたりもアジア独特のパワーを感じましたね。
あと、滞在中になんとなく自覚したのは、
もしかしたら、僕の髪型やメガネや服装などのまとめ方は
日本よりも香港や韓国のセンスに
近いのかもしれないなぁ、ということ。
実際、僕と同じような記号の人と
すれ違う場面も何度かあったしね。
(でもその人に「ニーハオ」って声をかけたら
「こんにちは」って返されるかもしれないけれど…。)
★ ★ ★
僕自身、香港に行くのは今回で4回目なのですが、
今回初めて街並や食べ物を
比較的ゆっくりと楽しむことができました。
今までは仕事だけでトンボ帰りするパターンだったり、
中国の深圳(しんせん)に行くための中継点として
立ち寄っただけだったりで、
香港の印象って自分の中に残ってなかったんですよね。
今回、街を歩いてみて感じたのは
ビルとビルの「隙間」のカッコ良さです。
「おぉー… ブレードランナーだねぇ…!」って。
ビルの隙間に見えるゴチャゴチャの排気口や
配線や室外機がむき出しのサイバーパンクな状態に
まずはベタに興奮しましたね。
遠くから見た感じは、整然とした巨大なビル群による
「100万ドルの夜景」で、
近寄ってみると、大量の極彩色のネオン看板と
モノトーンの「配管ゴッチャリ」のコントラスト…。
よし、会期中に作るカミロボは
このあたりのカッコ良さをデザイン化していこうか、と
滞在初日になんとなくイメージを膨らませたりする。
★ ★ ★
食事もいろいろとおいしいものを頂きました。
中でも印象深かったのはデザートですね。
何を食べても全体的に甘さ控え目で
どれもメチャメチャ好みの味でした。
通訳の人に聞いたのですが、
例えば杏仁豆腐とか胡麻だんごなんかも
中国では元々甘さがかなり控え目だそうで、
日本で食べると少し甘過ぎるのだそうです。
それは知らなかったな。
なんとなく本場のほうが
濃厚に甘ったるいのかな、なんて
勝手にイメージしてました…。
いやぁしかし、本当にスイーツにハズレなし!
中でも見た目に一番インパクトがあったのが
右の写真の黄色い丸いヤツ。
これは「かぼちゃの胡麻だんご」です。
揚げ饅頭の一種ですね。
中はゴムボールのように空洞になっていて、
注文するとおばちゃんが目の前で
揚げたてをハサミで半分に切ってくれるシステムでした。
で、半分に切られて「2つのお椀」みたいな形になったヤツを
両手に持ってほおばるワケです。
断面の厚みは1センチくらいで、
なんとも言えない弾力と控え目な甘さがたまらん…。
これメッチャうまかったなぁ。
改めてこうやって写真で見ると
ドラゴンボールって感じだな。
(つづく) |